シネ☆MAD3rd 感想(2) - ダメダメなアイドルとダメダメなPによるダメダメなお話 - Twilight Stage

シネ☆MAD3rd 2作目はこちら。
PV:魔汁P、シナリオ:陽一P,哀川翔P、デザイン:ピジャP,kypo氏の5名による合作です。

概要

「オーディション20連敗中、活動半年にしていまだFランクアイドル」の雪歩が主人公です。
社長に引退の話を掛けられ事務所を飛び出した雪歩。車に轢かれそうになったところを新たにつけられたというプロデューサーに助けられ、オーディションを闘う事になります。

チャレンジするは、God Idol TVというオーディション。

SランクアイドルやAランクアイドルも出場するこのオーディションを、まだFランクである雪歩がどうやって闘っていくのか。このお話の主軸はそこを介しての雪歩の成長とプロデューサーやライバルとの人間関係になるかと思います。

見所

上で書いたとおり、SランクアイドルやAランクアイドルが出場するアイドルにFランクアイドルが出て勝利する。その方法をどう見せるのかというのが一つの見所でないかと。ここでは原作であるアイドルマスターの実際のゲームシステム・戦術が描かれます。
つまり6人中何位までが合格なのか。ヴィジュアル・ダンス・ヴォーカルのポイント制。全要素へのポイント増減があるボム。通称「ジェノ」と呼ばれる審査員の興味が0になることで審査員が退出してしまうシステム。これらが独特のインターフェースで描かれています。これがまたよくできてる。実際にプレイしたことがあればその再現性に驚くのではないかと。

このシステムを使って雪歩が勝つには当然のごとく正攻法では勝てません。よってより戦術的な闘い、つまりアイドルとしては「汚い」ともいえる闘い方をしていく雪歩の成長と、そんな闘い方を指示するプロデューサーとの関係。またライバルとして登場する美希とのやりとり。そんなあたりも見所です。

感想

いやあ、オーディション部分の描写のアツいことアツいこと!実際にプレイしたことがある方は上の内容を読めばおそらく分かると思いますが、雪歩とプロデューサーがとる戦術というのはいわゆる審査員を「ジェノ」らせて他のアイドルのポイントを無効にして勝ち上がる戦術です。ボムの使用感やライバルとの心理戦なんかは、まさに対人プレイをしている時のアイドルマスターそのもの。もしかしたらアイドルマスターというゲームを説明する上で一つの資料にもなり得るんじゃないのか…と思っちゃったりもしました。
また、最近話題の「Steins;Gate」をイメージさせる*1インターフェース、塗り、曲もいい感じ。制作陣を見ても「ああそりゃあね」と納得もしますがw
何にしても今回のシネ☆MAD3rd作品の中で「アツさ」という意味では随一ではないかと。
特にアイドルマスター原作のゲーム性が好きな人には見て欲しいですねえ。

*1:というかまあ狙ってるけどw